FUJITSU FMV-STYLISTIC TB12/R <紹介>

投稿者: | 2011-04-25

富士通 FMV-STYLISTIC TB12/R

今回はちょっと面白い、タブレットPCの紹介です。

電脳○王という通販サイトで、¥9999で売られていたタブレットPCです。

付属品は

・ACアダプタ

・中古キャリーケース

・リカバリディスク(コピー) ←ぇ

・バッテリ

というもので、中古扱いの品でした。

バッテリは死んでいる前提として、ヤフオクの相場を見ると1万円前後です。

まぁ、面白そうなオモチャですし、ということで購入してみました。

(バッテリは後でよい意味で裏切られましたが・・・。)

まずはスペックを。

CPU:Intel PentiumM 753 ULV(超低電圧版) 1.2GHz

メモリ:256MB(・・・のはずが、256MBx2搭載されていました。DDR2 SODIMM/最大2GB/スロット2)

HDD:40GB(2.5インチ/IDE)

チップセット:915GME

液晶:10.4インチXGA(1024x768) ※FL付反射型TFT

パネル方式:電磁誘導方式(専用ペンでのみ操作可能)

無線LAN/有線LAN/IrDA搭載

なかなか、挑戦的な感じで楽しいですね。

パネルに関しては、筆圧も対応しているようです。

さて、まずは外観から見ていきましょう。

割と画面は綺麗です。しかも、パネル表面にシートがはってあります。ラッキーですね。

液晶枠に擦ったような跡があります。使用上問題ないのでOKでしょう。

裏返すとこんな感じです。

赤:メモリ

橙:メモリと無線LAN

バッテリはこんなものです。

FMVTBBP108(10.8V/7800mAh)

HDD部を開けてみましょう。

ふたを開けると、こんな感じで収納されています。

HDDの向き的には、リバースですね。

マウンタは2重構造となっており、衝撃対策をされているようです。

HDDの下にあるボードが、無線LANです。(54Mbps)

次にメモリ部を開封しましょう。

これはすでに差し替えた後ですが、ここには256MBx2挿入されていました。とりあえず、手持ちの1GBに交換し、1.25GBとしました。

(DDR2 SODIMM)

さて、これでリカバリしようと思い、いつもSS2000シリーズのリカバリに使っている

IODATA DVR-UN18E (5インチ/USB2.0/中身はIDE/DVD±RW)

ブートできず、物置から引っ張り出してきた

BUFFALO CRW-L40U2 (5インチ/USB2.0/中身はIDE/CD-RW)

でもブートできず

USBブート不可・・・?と思い、USBFDD

Panasonic CF-VFDU03 (USB/3.5インチFDD)

で試すと、DOSがブートできます

USBブート不可な訳ではないか・・・。

ということで、今度は近くにあったVAIO用のPCMCIAドライブ

SONY PCGA-CD51 (スリムドライブ/PCMCIA/CD-ROM)

で試すも、撃沈。ブートできず。まぁ、このドライブはVAIO SRX3でしかブートできたためしが無いのですが。

結局、ノート用に使っていた安物、

NuTechnology ESW860(スリムドライブ/USB2.0/DVDスーパーマルチ)

というドライブを祈る気持ちで接続。するとブートしました

しかし、エラーの連発。ドライブのせいかと思い、何度も試しますが同じ状態です。

試しにHDDを交換するとすんなり通りました。どうもHDDが不良だったようです。

そして、1時間ほどでリカバリが終了。

電源を入れてみます。

起動しました。

ペイントを起動し、書いてみます。

あー。面白いね、これ。

文字の入力は、手書きパッドを主に使用します。

まずは入力したい文字を書きます。

手を離すと文字を自動認識してくれます。

これを繰り返して書いていきます。

間違えた場合は、間違えた箇所のみを上書きして書けば、もう一度認識してくれるので思ったほど難しくないです。

キリのいいところ、または文章を打ち終えた、また文字数が足りなくなった場合は、この「挿入」ボタンを押すことで

アクティブな文字入力部に入力されます。

押すと入ります。

繰り返します。

サイドに、ボタンがあります。

色々ありますが、このボタンが面白いです。(2)

通常はこの向きで使用しますね。

ボタンを押すと、こうなります。

最後に無線LANでネットに接続します。

FireFoxを使用し、アドオンでタッチ操作でスクロールできるようにしています。

感覚的にはAndroidやiOSに近いですね。

ちなみに、付属してきたバッテリはフル充電の後、

・SpeedStep有効

・輝度最大

・BBenchにてキーストローク出力

の条件にて、なんと5時間以上持続しました。

中古とは思えないコンディションですね。メンテナンスされていたのでしょうか。

また、ACアダプタは富士通丸16Vタイプです。

使っていて気づいたのですが、中央付近にカビのようなものがあります。

ちょっと分解してみましょう。

裏のねじを適当に外し、筐体をオープンしていきます。ねじは非常に少ないほうです。

2枚になりました。

デジタイザ部です。ペンタブで有名なWACOM製ですね。

(CP257282-01 SU-004-B06)

これがデジタイザの制御基板でしょうか。

液晶はこんな型番です。

シャープ製 (CP258263-01 LQ104X2LX05A)

見ていて思いましたが、CP~で始まるものは、富士通でのAssy番号でしょうか。

デジタイザとLCDに両方CPから始まるものがついています。まぁ、予想の範囲ですが。

さてさて、外していきましょうか。

数箇所のねじと、インバータ、ケーブル類をすべて引き抜いておきます。

切ってしまうとただの飾りになってしまうので、細心の注意を払います。

この状態で、液晶が浮かせられます。

めがね拭きで拭いてみましたが、あまり変わりませんでした。

ホコリが入ってしまったので、悪化するほうに傾くだけで改善しないかもしれませんね。

開けないほうが良いかと思います。

ノリで買ってみたが、用途が・・・。

と今更困っています。

ただ、なかなか面白い機種だとは思いますが、買うときはリカバリディスクのあるものを選びましょう。

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