TOSHIBA dynabook AX/740LSの修理

投稿者: | 2011-05-03



TOSHIBA dynabook AX/740LSの修理]]>

TOSHIBA dynabook AX/740LSの修理

 

 

今回は、割と最近(といっても何世代か前ですが)のdynabookの修理です。

まずはスペックから行きましょう。

 

CPU:Intel CeleronM 1.4GHz

メモリ:なし(DDR2 SODIMM/スロット2/最大2GB)

HDD:なし(2.5インチ/SATA)

液晶:15.4インチグレア(WXGA/1280x800)

チップセット:ATI Radeon Xpress 200M

 

・・・という感じですね。

この世代のノートはよく死んでいるのを見かけます。メーカーに関わらず、ですよ。

共通点を探していくと、どうもXP後期~Vista前期の世代で、

チップセットがIntelでない、又はIntel内臓+ディスクリートGPU

というものに起動不良が多いことが分かります。

今回のRadeon Xpress 200Mもそうですね。

RadeonXpress200Mは、Xpress200(デスクトップ用)をモバイル化したもののようです。

CeleronMのノートではよく使われていました。

・・・と、前置きが長くなりましたが、恐らくチップセットの半田割れと想像し、分解していきます。

 

まずは天板でも見ます。いたって普通ですが、ロゴ部分が破損しているように見えるでしょう。

この部分、よく見えないからか保護シートを剥がし忘れる機体が多く、張ったままになっているだけです。

 

裏返します。

 

ふたを開けていきます。ここはメモリと無線LAN(mini-PCI)が入っています。

両方抜かれていますね。

 

もうひとつのふたを開けると、HDDです。SATA/2.5インチですね。

 

裏に見えるねじをすべて外した後、本体後部のねじ2つ(液晶ヒンジ固定用)を外します。

 

逆側

 

次に、液晶を開き、飾りパネルを外します。ツメで引っかかっているので、慎重にツメやプラカードで開けていきます。

 

赤丸内のねじを外し、キーボードを外します。

 

外れました。何箇所かフラットケーブルやコネクタがありますので、全て外しておきます。

 

次に、液晶を倒れないよう何かに立てかけた状態で、ヒンジ固定用のねじを外します。

これは右ヒンジのものですが、左も同様に外します。

 

これで下半身のみとなりました。

 

ボディの隙間にツメやプラカードを差込み、ぱきぱきと開けていきます。

これでメインボードが見えますが、赤丸のねじを外さないとボトムケースから取り外せないので注意して下さい。

 

ここにCPUとチップセットが鎮座していますね。

 

ファンを外します。・・・すごいホコリです。一瞬もともとついているフィルターか何かかと思いました。

 

ヒートシンクも外します。CPUですね。

CeleronM 360 1.4GHz/L2 1MB/FSB400

 

こちらがチップセットです。

ATI Radeon Xpress 200M

 

きれいにグリスをふき取り、接近すると刻印が見えます。間違いありません。

 

こちらはサウスブリッジのチップですね。

SB450

 

CPUは安全のため取り外します。これで準備が整いました。

 

いつものアレの出番です。フラックスです。

 

流し込んで、こんがり焼き上げ、洗浄します。

 

終了したら、逆の手順で戻していきます。もちろん、ヒートシンクにはシリコングリスを塗ってください。

 

上の写真では、閉まらなくて(?)と思いましたが、ヒートシンクの向きを間違えていました。

正しくはこっちですね。

 

仮組み状態まで戻りました。

 

メモリを取り付け、電源を入れると・・・OKですね。(カメラの関係で暗いですね)

 

BIOS表示もOKです。

 

無線LANが抜かれていたので、余っていたこいつを付けておきます。

11Mモノですが、ないよりマシでしょう。

Intel WM3B2100

 

HDDは以前PS3から取り外したものです。

2.5インチ/SATA/5400rpm/40GB

 

WindowsXP HomeEditionのCOAが付いていたので、OSをインストールして終了です。

 

完了ですね。

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