富士通 FMV-LIFEBOOK FMV-A6230の修理
今回は、富士通の法人向けモデルです。
まずはスペックを。
CPU:Intel Celeron 410 (1.46GHz/1core/SocketM)
メモリ:512MB(DDR2-SODIMM/2スロット/最大2GB)
HDD:なし(2.5インチ/IDE)
光学:DVDコンボドライブ(ATAPI)
液晶:15.4インチワイド非光沢液晶(WXGA/1280x800)
チップセット:Intel 940GML
こんなところですね。ネットと軽いブラウザゲームならいけそうですね。
それにしても、この世代はIDEとSATAの混在している時期なので嫌ですね。
天板はこんな感じです。個人向け製品と違い、光沢がありません。プラ成形そのままな感じです。
位置がここにあるのに少し驚いた、ロゴです。
シール類です。Celeronのシールは貼ってない方が良いですね。なぜ斜め・・・?
内部も徹底的に非光沢です。タッチパッドのクリックボタンのみですね。光沢は。
キーボードが少し汚いですが、許容範囲内です。とりあえず掃除しましょう。清掃前です。
清掃後です。まぁまぁ綺麗になりました。
さて、症状はと言いますと、液晶表示不良との記載。どんな症状かと電源を入れてみると・・・。
赤いですね。バックライトかインバータの不良のようです。
暫く放置しておくと、明るくなるどころか消えてしまいます。
とりあえず、上半身の不具合だろうとは思いますが、掃除がてら分解しましょう。
バッテリを外します。
バッテリはこんな物でした。ものすごく軽いです。どうせデスクノートとしてしか仕様されないので良いのでしょう。
10.8V 2000mAh
メモリカバーを開けると、1枚差してありました。
DDR2-SODIMM 512MB ですね。A-DATAのもののようです。
続いてHDDの蓋を開けます。マウンタがありますね。赤丸のねじを外し、黒いタブを橙矢印の方向に引くと外れます。
外れました。やはりIDEですね。勘弁して欲しいです。
続いて、光学ドライブも外します。赤丸のねじを外せば、引き出せます。
装着されていたドライブです。松下製のDVDコンボドライブですね。
2006年製 UJDA770 ATAPI接続です。
ちょっとここまで分解していて驚いたのですが、筐体の固定ねじがタッピングねじなんですね。
究極までコストダウンした結果でしょうか。
ここで裏のねじを全て外します。その後、赤四角の部分のパーツを外します。爪ではめてあるので、普通にこじって外します。
外れると、隠れていたねじが出てくるので、赤丸のねじを4カ所外します。
これでキーボード上部のスイッチパネルが外れます。フィルムケーブルが繋がっているので、気をつけて外します。
するとキーボードも外せます。キーボードを外しましょう。
型番です。このキーボード、意外と打鍵感が良いです。外した時の感想も、重いなぁ、といった所です。
裏の鉄板が良い働きをしているのでしょう。
これでここまで分解出来ました。続いて上半身を外すために、赤四角のねじ(各3本)を外します。
そのとき、このケーブルを先に外しておくと楽でしょう。液晶の接続用ケーブルです。
もし無線LAN搭載モデルの場合は、近くに無線アンテナも存在しているので、一緒に外しましょう。
これで上半身が外れ、下半身のみとなりました。
赤丸のねじを外し、黄四角のタッチパッド接続用フィルムケーブルを外します。
これでアームレスト(上部カバーですね)が外れます。適当にエアーで吹いておきます。
さて、あとは逆の手順で元に戻し、上半身の話に戻ります。元々付いていた液晶はこれです。
SAMSUNG製 LTN154X3-L03 (15.4インチワイド/非光沢/WXGA/1280x800/1灯式)
たまたま手持ちに、東芝dynabook AX/740LSより取り外したものが有ったので取り付けましたが、
なんと、BIOSで「この液晶IDは対応していません」と表示されます。最近はBIOSで液晶まで見ているのか・・・・。
ということで、少し荒療治ですが液晶パネルのみ移植することにしました。
バックライトは点灯するパネルです。但し接続してもハードウェアIDが違うと言われ、輝度最低に落とされます。
液晶ユニットを、以下のように分離させます。この一番上の液晶と制御基板のみを入れ替えます。
一応、成功したのですが・・・。右に少しライン抜けが出来てしまいました。
とりあえずは使用できますが、ショックですね。