富士通 FMV-BIBLO NB55EVの修理
実は依頼品です。
親戚が「全然動かないパソコンがあるんだけど、プリインストールしてあったソフトが使いたいから、直してくれ」
とのこと。とりあえずお預かりしました。
スペックは以下のとおり。
CPU:Intel Celeron (2GHz/Socket478/Netburst)
メモリ:512MB(DDR-SODIMM/オンボード256MB+増設256MB)
HDD:100GB(2.5インチ/IDE)
液晶:15インチスクエア光沢(XGA/1024×768)
光学:DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ
FDD装備
とまぁ、こんな感じです。
ノートパソコンがまだ硬かった頃(笑)のノートですね。
私はNetburst世代のパソコンの場合、以下の理由で毎回買い替えをお勧めしますが、
特定の用途で必要な場合があるため修理もします。
・Pentium3から4になり、消費電力が増加したことで、設計に無理のあるノートが多い
・消費電力に対しての性能が低い(電気の無駄)
・1つ目の理由により、いい状態の保守部品がない
といったような理由ですね。
世代的には、後期のPentiumMがPentium4を通り抜け、RoHS指令も慣れてきた頃ですので故障は少ないです。
さて、前置きが長くなりましたが、通電チェックしてみると
「電源を挿してもノーアクション」
つまり、通電しないということになります。
電源を差し込んでも、インジケータは点灯しません。
銘板です。Clean&Silentとあります。なんのこっちゃ。
さて、とりあえず眺めていても何も進まないので、分解します。
まずはバッテリをはずします。
次にHDDをはずしますが、FDDの下にありますので、FDDのフラットケーブルを切らないように気をつけます。
HDDですね。
FDD側のここをはずします。
これでFDDが完全に取り外せます。
HDDは富士通のものですね。今更ですが、タイ製です。やはり生産量は当時から多かったのでしょう。
DVDドライブをはずし、裏のねじをすべてはずします。
ねじをすべてはずしました。
裏ふたを開けます。
金属シールドを固定しているねじをはずし、シールドをはずします。
このIEEE1394(iLink)の端子とS端子についているねじをはずすのを忘れないようにしましょう。
裏返し、キーボードを取り外し、これでメインボードがはずせます。
観察していると、なんと、CPU付近のパターンとチップコンデンサがこげています。
これはメインボード交換コースですね。
ひどいもんです。
<ここから分解写真が少ないです。とり忘れました。>
とりあえず、メインボードがないことには始まらないので、手配します。
中古で探しますが、IO端子とチップセットが同じなら大体大丈夫ですので、下位機種でも大丈夫です。
今回の場合、NB55はタマ数が少なかったので、NB50を試用しました。
NB50E 下半身のみ ¥3500
違うのはHDDやCPUで、大半が流用可能な基板になっているので大丈夫です。
さて、メインボードを交換したところで、くみ上げてみると液晶も不良であることが判明。
液晶も手配します。液晶も大体近い機種のものを手配します。
NB50E 液晶ユニット中古品 ¥2000
これでとりあえず修理完了、リカバリしてお渡しです。