FUJITSU FMV-BIBLO NB55EV <メインボード/液晶交換>

投稿者: | 2011-11-22

富士通 FMV-BIBLO NB55EVの修理

実は依頼品です。

親戚が「全然動かないパソコンがあるんだけど、プリインストールしてあったソフトが使いたいから、直してくれ」

とのこと。とりあえずお預かりしました。

スペックは以下のとおり。

CPU:Intel Celeron (2GHz/Socket478/Netburst)

メモリ:512MB(DDR-SODIMM/オンボード256MB+増設256MB)

HDD:100GB(2.5インチ/IDE)

液晶:15インチスクエア光沢(XGA/1024×768)

光学:DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ

FDD装備

とまぁ、こんな感じです。

ノートパソコンがまだ硬かった頃(笑)のノートですね。

私はNetburst世代のパソコンの場合、以下の理由で毎回買い替えをお勧めしますが、

特定の用途で必要な場合があるため修理もします。

・Pentium3から4になり、消費電力が増加したことで、設計に無理のあるノートが多い

・消費電力に対しての性能が低い(電気の無駄)

・1つ目の理由により、いい状態の保守部品がない

といったような理由ですね。

世代的には、後期のPentiumMがPentium4を通り抜け、RoHS指令も慣れてきた頃ですので故障は少ないです。

さて、前置きが長くなりましたが、通電チェックしてみると

「電源を挿してもノーアクション」

つまり、通電しないということになります。

電源を差し込んでも、インジケータは点灯しません。

銘板です。Clean&Silentとあります。なんのこっちゃ。

さて、とりあえず眺めていても何も進まないので、分解します。

まずはバッテリをはずします。

次にHDDをはずしますが、FDDの下にありますので、FDDのフラットケーブルを切らないように気をつけます。

HDDですね。

FDD側のここをはずします。

これでFDDが完全に取り外せます。

HDDは富士通のものですね。今更ですが、タイ製です。やはり生産量は当時から多かったのでしょう。

DVDドライブをはずし、裏のねじをすべてはずします。

ねじをすべてはずしました。

裏ふたを開けます。

金属シールドを固定しているねじをはずし、シールドをはずします。

このIEEE1394(iLink)の端子とS端子についているねじをはずすのを忘れないようにしましょう。

裏返し、キーボードを取り外し、これでメインボードがはずせます。

観察していると、なんと、CPU付近のパターンとチップコンデンサがこげています。

これはメインボード交換コースですね。

ひどいもんです。

<ここから分解写真が少ないです。とり忘れました。>

とりあえず、メインボードがないことには始まらないので、手配します。

中古で探しますが、IO端子とチップセットが同じなら大体大丈夫ですので、下位機種でも大丈夫です。

今回の場合、NB55はタマ数が少なかったので、NB50を試用しました。

NB50E 下半身のみ ¥3500

違うのはHDDやCPUで、大半が流用可能な基板になっているので大丈夫です。

さて、メインボードを交換したところで、くみ上げてみると液晶も不良であることが判明。

液晶も手配します。液晶も大体近い機種のものを手配します。

NB50E 液晶ユニット中古品 ¥2000

これでとりあえず修理完了、リカバリしてお渡しです。

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