NEC Express5800/T110i (N8100-2507Y) 自宅サーバリプレース

投稿者: | 2021-01-30

少し前に、自宅サーバの電源を交換したばかりのような気がしますが…。
何故か、購入してしまったので自宅サーバを再構築します。

今回用意したのはこちら。
NEC Express5800/T110i (N8100-2507Y) 15,000円程度
本来の仕様だと

CPU:Intel Xeon E3-1220v6(3.0GHz/4C4T)
メモリ:セレクタブルオプション(DDR4-2400SDRAM DIMM, Unbuffered)
HDD:セレクタブルオプション
チップセット:Intel C236

といったところですが、色々抜かれていて
CPU、メモリ、HDDぜんぶなし の状態でした。もはやベアボーン。

でも、それはいいんですよ。どうせ好きなやつ付けるんですから。
どちらかというと、これが目当てです。
Windows Server 2016 Stadard のライセンス付き!
1.5万円ほどしましたが、ライセンスだけでもいいお値段ですしお買い得!

型番シール。2017年モデルですよ…。
まだ3年ちょっとですので、本当に保証切れたてホヤホヤといった感じです。

フロントパネルはこんな具合です。
カギは欠品していますが、閉めることはないので問題ありません。
また、5インチベイの飾りフタも無いような気がしますが、5インチベイのフタを開けることはないので問題ありません。
流石に新しいので、フロントパネルのUSBポートが3.0になっています。

では御開帳。サイドのネジ2本外せば、スライドしてフタは外れます。
内部はいつものExpress5800といったところで、きれいにまとまっています。
上部のエアダクトがついており、エアフロー設計をしっかりしているのが分かります。

CPUクーラーを外しました。ソケットはLGA1151で、純正のクーラーはプッシュピン式です。マザーボードはGIGABYTE製ですね。品番:GA-6LASV3

CPUが必要なので、手配しました。 8,000円程度
Intel Xeon E3-1220 v6 (3.0GHz/4C/4T/Kaby Lake) SR329

取り付けます。LGAはピン折れが怖いので、気を使いますね。
グリスを塗って、クーラーも取り付けておきます。

続いて、メモリも必要ですね。手配しました。7,000円程度
CPUがXeon E3-1220 v6なので、ECC対応です。

SAMSUNG M391A1K43BB1-CRCQ 8GB ECC Unbuffered
PC4-2400T-ED1-11 (DDR4-2400/8GB 2枚)

取り付けたら、まずBIOSを拝みます。画面表示されました。
Xeon E3-1220 v6には内蔵グラフィックスはありませんが、当機種は画面出力可能です。搭載しているEmulex Pilot 3 integrated BaseBoard Management Controllerに、32MBのVRAMとともに内蔵されています。
別途でグラフィックカードを刺したりしなくていいのは良いですね。

UEFIの設定画面です。DELキーもしくはF2キーで入れます。
メモリは16GBしっかり認識していますね。

CPUもしっかり認識しています。
まぁ対応CPUどころか、もともと付いていたのと同じ型番のCPUを装着しているので、当然といえば当然です。

メモリはこのような状態で装着しています。
4スロットありますので、1と2に8GBをそれぞれ装着しています。
Xeon E3-1220 v6の仕様では、最大64GBなので16GBx4が最大でしょうか。

各種シリアルナンバー等が見れます。
メインボードのフル型番は GA-6KASV3-NJ のようですね。
筐体のシール記載のNEC品番と、メインボードに記録されている品番はどちらもN8100-2507Yで、入れ替えはされていないようです。

せっかく、数年に一度のサーバー入れ替えなので、SSDを導入してみることにしました。IntelのSSDではありますが、サーバ向けの中古品。
Intel SSD DC S3510 480GB(SSDSC2BB480G6) 5,000円くらい
DC S3510シリーズは2015年あたりのモデルなので、かなり古いです。

すでに結構な通電時間です。28,000時間程度ですね。
累計読み込みで72TBほど、書き込みで9TBほどとなっています。
現状で健康度は99%表示となりますが、このSSDは275TBWなので、まだまだ行けるような気はします。中古なので、死んだら死んだときです。

さて、各種部品も装着完了しましたので構築していきます。

HDDベイは3.5インチx4のタイプがセレクトされており、マウンタも2つ付属していて助かりました。ちょうどSSDと3.5HDD1台が装着できます。
5インチベイx2の下部には、スリムDVDドライブが付いていますので光学メディアからのインストールもOKです。

OSは当然、COAシールの付いているWindows Server 2016 Standard をインストールしますが、ディスクがありません。
Microsoft Evaluation Centerから評価版をダウンロードし、インストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2016

ISOファイルをダウンロードするのは良いのですが、容量が4.7GBを超えているため普通の片面1層DVD-Rに焼けません。片面2層のメディアを用意して下さい。サーバにBDドライブが付いているならBD-Rでも良いと思います。
※面倒ならUSBをブータブルにしたほうが早いかもしれません。

インストール作業は特筆することはありません。
ほぼWindows10ですので、適当にインストールします。
一つ挙げるとすれば、インストール画面でエディションの選択のような画面がありますが、そこで[Windows Server 2016 Standard Evaluation(デスクトップエクスペリエンス)]を選択することです。
無印の[Windows Server 2016 Standard Evaluation]を選択すると、GUIの無い状態でインストールされます(ServerCore)。
とりあえず、インストールできました。Windows Server 2016 Standard Evaluation、評価版ですね。

ここで少しつまづきました。
普通にWindows10なら、このままプロダクトキーの入力でキーを入力すればライセンス認証が通りますが、こちらはそうは行きません。
冷静に考えれば分かるのですが、プロダクトキーは
[Windows Server 2016 Standard]のキーですが、
インストールされているOSは
[Windows Server 2016 Standard Evaluation]なのですね。
つまり、エディションを入れ替えた上で、認証しないといけません。

まずはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力し実行します。

C:\Users\Administrator>DISM /online /Get-CurrentEdition

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.14393.0

イメージのバージョン: 10.0.14393.0

現在のエディション:

現在のエディション : ServerStandardEval

操作は正常に完了しました。

このように表示されます。
現在のエディション:ServerStandardEval
の部分に表示されている通り、現在のOSは
[Windows Server 2016 Standard Evaluation]であるということですね。

これを製品版に切り替えます。コマンドは以下の通りです。

C:\Users\Administrator>DISM /online /Set-Edition:<エディション ID> /ProductKey:XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX /AcceptEula

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.14393.0

イメージのバージョン: 10.0.14393.0

コンポーネントの更新を開始しています...
プロダクト キーのインストールを開始しています...
プロダクト キーのインストールが完了しました。

パッケージ Microsoft-Windows-ServerStanda ~ を削除しています
[====  10.0%          ]

DISMコマンドで、エディションの切り替え及びライセンス認証を行います。
もちろん、オンラインでないと認証はできませんのでご注意下さい。
<エディションID>には、切り替え先のエディションを記入します。
Standard なら [ServerStandard]
Datacenter なら[ServerDataCenter]です。
プロダクトキーはCOA記載のものを入力して下さい。少し時間がかかりますが、そのうち完了します。
実行中がこんな感じです。

完了後、再起動してライセンスを確認すると…。
しっかり認証されていますね。

また、先程のエディション確認するコマンドを入力すると
しっかりエディションが切り替わっているのが確認できます。

ここまででOSのインストールは完了したので、ドライバのインストール、各種ソフトウェアのインストール、データ移行、設定等をして完了です。
この作業が一番面倒なんですけどね。

ちなみにNECのExpress5800は、EXPRESSBUILDERというものがありますのでドライバもラクラク一括適用できます。これはホント楽ちんですね~。

やはりSSDの効果は絶大で、なにもかもが速いです。
SQLとPHPも速いのか、Wordpressもレスポンスアップした感じです。
中古なのでちょっと怖いですが、バックアップを取りつつ運用します。

カテゴリー: NEC

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