NEC Express5800/S70 タイプPJ 電源ユニット交換

投稿者: | 2020-06-18

少し前(去年)にCPUを交換して延命処置したExpress5800/S70(通称鼻毛鯖)ですが、電源ユニットが弱ってきているようです。

数日前にUPS(SUA750JB)のバッテリーを交換しましたが、交換後にテストしたところ、UPSの切り替わり時に電源が落ち、再起動するのです。
まぁ、前回のCPUアップグレードでTDPは20W増加、グラボとLANカードを足しているので実質30Wくらいはアップしているであろう状況ですし、老体に鞭打っているので仕方ない部分もありますね。

とはいえ、瞬停でいちいち落ちるのでは困りますので、とりあえず電源ユニットを交換します。

今回はこちらを用意しました。特に理由はなく、安かった。3,500円くらい。
玄人志向 KRPW-L5-400W/80+(ATX電源/400W/80+)

中身はこんな具合。玄人志向って感じがします。

コネクタ類はこんな具合です。
今どきペリフェラルが付いていますが、SATAは3つと不足感は否めません。
FDD電源コネクタが付いているところを見るに、旧環境の安価な修理用途としても狙っている感じがする製品です。(Pentium4以前の環境など)

こちらが当家のサーバ担当、Express5800/S70タイプPJ 通称”鼻毛鯖”でございます。
主な仕様は以下のような感じです。
NEC Express5800/S70 タイプPJ (N8100-9021)

CPU:Pentium G6950 2.8GHz(2C/2T)→ Xeon X3430 2.4GHz(4C/4T)
メモリ:1GB (DDR3-1333) → 8GB(4GBx2/non-ECC)
HDD:160GB(3.5インチSATA)→ 500GB(System)+3TB(Data)
光学:DVD-ROM(5インチ/SATA)
VGA:Intel HD Graphics(CPU内蔵)→Radeon HD5450
電源:DELTA 400W 80PLUS BRONZE

80+BLONZEの電源から交換するので、ちょっとグレードダウンです(笑)

2011年製造ですから、もう10年位稼働しているんですよね。
やっぱりNECのエンタープライズ系は強い印象があります。

さて、サーバーを長時間止めるのも気持ち悪いので、サクッと交換します。
サイドパネルは手で外せるネジで止まっています。

HDDは3台付いていますが、2台しか使用していません。
するとSATA電源は3つで足りそうですが、光学ドライブからHDDまでが遠く、届きません。光学ドライブは最近使わないので繋がないことにしました。

電源ユニットの取り外しは特筆することはなく、背面のネジ4本を外せば外れます。
写真上が外したDELTA製ユニット(DPS-400AB-8A)。
400Wで80+BLONZEの標準装備電源です。10年持ちました。通常使用であればまだ使用できそうです。写真下が交換する電源。縦幅がすこし小さいです。

装着しました。
Express5800/S70 タイプPJは、このように電源下部に少し隙間が空きますが、装着自体は問題なく可能です(ネジも4箇所固定可能)。
確かタイプRBあたりまでは、電源ユニット固定用の穴が合わない等あったはずです。

内部はこんな具合です。適当に余った配線を押し込んでおきます。

肝心の瞬停はというと…。

もちろん解消しました!

うちのUPSはすべてラインインタラクティブ方式の為、停電からUPS電源への切り替わりまでに微妙なタイムラグがあります。これを防ぐには常時インバータ方式のUPSに交換するしか無いのですが、非常に高額ですし現実的ではありませんね。

おそらく電源ユニットの劣化により、ごくごく短時間の瞬停にも耐えられない様になっていたのでしょう。(内部コンデンサの経年による容量減少など)

いずれにしても、これでまたしばらく使えそうです。

カテゴリー: NEC

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