NEC Express5800/S70 タイプPJ CPU交換

投稿者: | 2019-07-31

お久しぶりです。
今回は自宅サーバーの増強になります。。

機種名を見た時点で、ピンと来た方も多いかと思いますが…。
いわゆる鼻毛鯖シリーズです。当時1万円前後で購入できた安鯖です。
それにしても、今思うとアホみたいに安いですね。。
多分利益度外視のサーバー出荷台数稼ぎと思いますが、安い。
私は都合10台以上購入していますが、またかなり頑丈で壊れません。

さて、外観は上記のような感じで、いつものNECです。
仕様は以下の通りです。

NEC Express5800/S70 タイプPJ (N8100-9021)

CPU:Pentium G6950(2C/2T)
メモリ:1GB(DDR3-1333/4スロット/non-ECC)
HDD:160GB(3.5インチSATA)
光学:DVD-ROM(5インチ/SATA)
VGA:Intel HD Graphics(CPU内蔵)
電源:DELTA 400W 80PLUS BRONZE

基本構成は上記ですが、出荷時期やタイプ違いで色々な仕様があります。
私は、自宅サーバーとして2011年頃から稼働させていますが、稼働初期の時点でスペックは不足しており
メモリを 1GB → 8GB(4GBx2)
HDDを 160GB → 160GB + 3TB
の構成として稼働しておりました。

それでも、最近Wordpressを導入したり、ファイルサーバとしてゴリゴリ使用したりするとCPUがキツイようなので増強に至った、というわけです。

現状の仕様はこんな感じです。メモリを足したいつもの鼻毛鯖です。

こちらが今回用意したCPUです。なんとお値段、駄菓子並みの500円。
Intel Xeon X3430(LGA1156/2.4GHz/8MB/Lynnfield/SLBLJ)

サクッとサイドパネルを開けます。
CPUクーラーはサイドフローですが、まぁまぁです。
7-8年位稼働していますが、各部ファンも元気です。さすがNEC。
コンシューマ機はあまり好きではありませんが、エンタープライズ系のNEC機は大好きです。腐っても国民機の日本電気。

ファンはプッシュピンなので、ねじって取り外して
LGAソケットからCPUを取り出します。ピン折れに注意。

サクッと交換して戻します。

取り外したCPUです。およそ8年お疲れさまです!
Intel Pentium G6950(LGA1156/2.8GHz/3M/Clarkdale/SLBTG)
G6950の2C/2Tから、X3430の4C/4Tに変わりますので期待が持てます。

CPUにグリスを塗布し、もとに戻します。
しかし、実はこれでは使用できません。Pentium G6950はCPUにIntel HD Graphicsが内蔵されていますが、Xeon X3430には内蔵されていないためオンボードグラフィックスが使用できないのです。

というわけで、ファンレスのグラフィックカードを取り付けます。

今回は手持ちのRadeon HD5450を取り付けました。
本当はサーバーなので、低発熱低消費電力のMatroxとかが良かったのですが、わざわざ買うのもアレなので良しとします。

こちらがCPUとグラフィックボード取り付け前のエクスペリエンスインデックス。まぁこれでも普通です。

そしてこちらが交換後のエクスペリエンスインデックス。
CPUとグラフィックスが少し向上しています。
数字では微妙ですが、体感はかなり向上しています。コア数とキャッシュの増量が効いているようですね。CPUの上がり幅が少ないのは、コア数が増えて周波数が落ちている関係かと思われます。

こんな具合になりました。
パワーアップしたところで…な今更感のあるNehalem世代(第1世代Core)のCPUですが、逆にCPUはゴミ同然の値段で手に入りますのでコストパフォーマンスは良いかと思います。(CPUは500円くらいで購入しました)

Wikiなどで報告されているCPU交換に伴うCPUファン暴走等は私の環境、個体では見られませんでした。
しかしながら、CPUのTDPアップ(73W→95W)に伴う温度上昇が気になったため、ファン速度をフリーソフトのFanspeedで制御し対策しました。

これでもうしばらく使えそうです。ガンバレ鼻毛鯖。

カテゴリー: NEC

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