三菱 Diamondcrysta RDT223WMの修理]]>
三菱 Diamondcrysta RDT223WMの修理
到着時の箱です。
さて、今回は液晶ディスプレイです。珍しいですね。
ディスプレイは基本的に新品を購入するのですが、HPの読者のN様が、
「ジャンク液晶が有るのですが、無料でお譲りします」
との有り難い申し出が有り、頂いてしまいました。
さて、まずはスペックです。
サイズ:22型ワイドノングレア
パネル種類:TN
解像度:1680x1050(WSXGA+)
HDCP:対応
入力:HDMI/DVI/D-Sub
スピーカ:内蔵
三菱のエントリーモデルですね。
三菱の液晶と言えば、NEC、EIZO(ナナオ)に次ぐ高級液晶です。
まぁ、エントリーのTNなのでそこそこだとは思いますが。
箱を開けると、バラバラの液晶が!・・・当然ですがw
堂々の三菱ロゴです。三菱の液晶テレビ「REAL」は好きでは無いですが、PC用液晶となれば話は別です。
型番です。
さて、とりあえず症状はと言うと「電源を入れても画面が真っ白」だそうです。電源を入れてみましょう。
本当に真っ白ですね。
以前のマウスコンピュータのノートPCの時にもお話しましたが、液晶真っ白には原因がいくつか考えられます。
ムラのある白(ラインが入っている等)の場合、GPU不良の場合があります。
また、もちろん液晶パネルの制御基板が原因の場合もありますので一概には言えませんが。
綺麗に一面真っ白な場合、液晶パネルに電源が行っていない場合が多いです。
原因としては、PC側(または液晶モニタの制御基板)のFET焼損、コンデンサ抜け、また液晶パネルの制御基板が原因の場合です。
パネル自体に問題がある場合は少ない為、直れば綺麗なモノが手に入る確率が高いですが、直らないと完全にゴミですね。
さて、話が長くなりましたが分解していきましょう。
まずは裏から見えるネジ(VESAマウントネジ含む)を全て外します。
あとは筐体はツメで固定されていますが、非常に堅いので堅めのカードなどで頑張って開けて下さい。
ドライバーでこじると割とかんたんですが、筐体が傷だらけになります。開きました。
パネルは韓国LG電子製ですね。
接触不良をまず疑い、各コネクタを刺し直して電源を入れるも、症状は変わりません。
と言うわけで、液晶ディスプレイの制御基板、電源基板、ベゼルを外し、液晶ユニットだけにします。
上部の金属シールドを外したいので、左右の固定金具を外します。続いて上部の固定金具を外します。
これで液晶ユニットの制御基板がみえます。
見づらいですが、この位置にF1とシルク印刷されたヒューズがあります。
ヒューズなので抵抗があってはおかしいのですが、テスターで計測すると抵抗があります。
これは回路抵抗ですので、ヒューズは切れています。
また、コネクタ周りの回路を見た感じ、3本分使用していますので、信号線では無い事が分かりますね。
とりあえず、半田とめっき線でジャンパします。
これで仮組します。
電源を入れると・・・。きましたね。「入力無し」。
但し、赤いライン抜けが有ります。これは入手時からのようなので仕方ないですね。
PCにつなぎ、出力してみます。これは真っ黒画面を出力しています。
動作確認ができたので、組み立てます。
白い画面だとあまり気になりませんね。
少しみえますね。
最後にパターンを表示させてみます。
最後に、提供頂きましたN様、有り難うございました。