TOSHIBA dynabook SS S20の修理と擬似SSD化

投稿者: | 2011-06-13



TOSHIBA dynabook SS S20の修理と擬似SSD化]]>

TOSHIBA dynabook SS S20の修理と擬似SSD化

 

さて、今回はSS2xxx系の後継、S20です。

SS2xxx系は色々な意味で体の弱い部分が多く、液晶の黒シミやライン抜けに手を焼きましたが、

今回のS20はボディが比較的硬いため、へこみません。

その代わり少し重い気がします。

スペックは以下の通りです。

 

CPU:Intel PentiumM 1.2GHz

メモリ:256MB(DDR2-SODIMM/スロット1/オンボード256MB/最大1.25GB)

HDD:なし(1.8インチ/東芝IDE)

液晶:12.1インチノングレア(XGA/1024x768)

チップセット:Intel 915GMS

OS:Microsoft WindowsXP Professional COAシール付

 

SS2000系はPC133-SDRAM(TypeZ)、

SS2100系はDDR-SODIMM

そしてこのSS S20はDDR2-SODIMMです。

チップセットが855GM→915GMに進化しているので、グラフィックも多少よくなっていることが予想されますね。

ともかく、SS2000系のTridentよりはマシでしょう。

 

今回の機体は、

・ヒンジがガタガタする

・PCカードスロットのイジェクトレバーが欠損している

というジャンクでした。

 

開いてみるとこんな感じです。

 

キーボードには多少テカりがありますが、許容範囲でしょう。

キーボードは、SS1600系と互換性があるようです。見た目に惑わされないようにしましょう。SS2000系と互換はありません。

 

動作確認してみましょう。ACを挿すと、通電していますね。

 

立ち上げてみると、普通にBIOSが拝めました。良かったです。液晶も非常に綺麗ですね。

 

ヒンジがガタつくので、一度分解しましょう。

 

バッテリーはこんな感じです。がんばってますね。

 

10.8V/3800mAh

 

ここがHDD部です。マウンタはSSでは有名なゴムのマウンタですね。

 

さて、裏のねじ類をすべて外したところで、表側に行きましょう。

まずはSS2000系と同じように、キーボード上のベゼルをむしりとります。

その後、ねじを2本外し、キーボードを取り外すと写真のようになります。

この状態にした後、PCカードスロット周辺のねじを2個外します。もちろん、周辺のケーブルも外します。

 

これで裏返すと、裏カバーを取り外すことができます。

 

無線LANがありません。このサイズだと、背の低いminiPCI無線カードを探さないといけませんね。

実質赤四角に収めないとふたが閉まりませんので。

 

ヒンジががたつくので、ここのねじと

 

ここのねじをきっちり締めておきます。

 

これでヒンジはしっかり立つようになりましたが、PCカードスロットを直さないといけませんね。このあたりです。

 

HDDフレキを外すと見えやすいです。純正です。レバーが折れていますね。

 

互換性がありそうな、SS2010のものを外してきました。

 

左:SS2110のもの  右:SS S20のもの

 

裏返します。どうもぱっと見同じなので、取り替えておきました。レバーが黒くなった程度で問題は無いようです。

 

さて、続いてはメモリを増設しておきます。最大1.25GBということで、DDRだとお高くつきますが、DDR2なので格安です。

もともと付いていたものがこちら。ちょっと珍しい、DDR2の256MBですね。(Hynix DDR2-SODIMM PC2-4200S 256MB)

 

1GB盛っておきます。(Eudar DDR2-SODIMM PC2-4200S 1GB)これで最大搭載ですね。

 

さて、続いて最大の難関、HDDです。この機種は周知の通り、遅い・高い・壊れやすいで3拍子揃った

1.8インチHDD搭載です。というわけで、今回はこんなものを使ってみようと思います。

CF-1.8インチ東芝IDE変換アダプタ ¥500

 

CFは安くて割と高速な400Xをチョイス。MLCですが使用に耐えないほどではないようです。

Trancend CompactFlash PREMIUM 400X 8GB ¥3230

 

こんな感じで入っていました。

 

これを先ほどのアダプタに取り付け、装着します。基板の裏はむき出しなので、テープで絶縁しておきます。

 

HDDとして認識しているようです。

 

このままOSをインストールしていきますが、この環境では「NTFSでフォーマット(クイックでない)」

で行わないとエラーで進めませんでした。

インストール終了後、日立マイクロドライブのドライバを改変し、CF仕様にしてドライバを当て、

再起動します。するとリムーバブルディスクとして認識されていたCドライブが、HDDとして認識されます。

これをする意味ですが、やっておかないとソフトによってインストールができなかったりするためです。

 

8GBですが、OSとOfficeでこれだけです。問題ありませんね。

 

OS+各種ドライバ+Officeをインストール直後に、SSD用デフラグを掛け、計測してみました。

 

その後、プチフリ対策にFlashFireをインストールし、再計測。

ライト系が上がっているのがお分かりでしょうか。

 

さて、この機種ですが、指紋認証が付いていて便利ですね。まぁRX1が手に入ったので、こちらはサブになりますが。

 

それにしても、一応東芝の開発陣も気にしていたのでしょうか。黒シミ(笑)

この機種ではさっぱり見つけられませんでした。中央下のシミのようなものは、汚れです。

 

こちらは比較用のSS2110の液晶です。シミだらけです。これでもマシなほうですよ。

 

ただ、SS S20、“PremiumSlim”なんてデカい売りにした割に、詰めが甘すぎます。実際モバイルしたら使いにくいかも。

まずこの前面の電源ランプを兼ねたLEDは無駄でしかないです。そしてタッチパッド周りが光沢で、指紋が目立ちます。

 

この写真を見るとわかるかと思いますが、タッチパッドはアームレストの中央配置です。

SS系全般ですが、モバイルとしてはもはや意味がわかりません。

 

とまぁ、色々欠点もあるわけですが、欠点ばかりではありません。着実に進化はしています。

ちなみに、大容量バッテリ(ポトリの端子)はSS2000系/SS2100系/SS S20系すべて共通です。

標準バッテリはSS2000系とSS2100系に互換がありますが、S20との互換はありません。

個人的ですが、キーボードはSS2000系にしてほしかったです。キーピッチが広いので。

また、CFにすると書き込みが遅くなりますが、耐衝撃性や読み込みの早さ=起動速度

に優れるので、モバイルにはぴったりかなと思います。

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