東芝 Libretto L2の大容量バッテリ セル交換]]>
東芝 Libretto L2の大容量バッテリ セル交換
前回、とりあえずWindowsを導入し、メモリも増設して使えるようになったリブですが、
モバイルなのにバッテリが3分程度しか持ちません。でも、このバッテリは大容量のため、リチウムイオンセル18650が9本も使われています。新品のセルを買おうとすると、オクでもう一台リブが買える値段になってしまいます・・・。
というわけで、とりあえず、ある程度使えればいい、ということで以下のようなことを行いました。
大容量バッテリです。(PA310BU-1BAS/10.8V-5700mAh)
まずは殻割りですね。リブ伝統の雑巾絞りでぱきぱき言わせた後、スキマに指を差し込んでやると開きます。
開けたところです。右はケースから完全に摘出したところ。
まず半田ごてを使用してタブと制御基盤を分離させ、その後ラジオペンチなどでタブをきれいにはがします。
タブは再利用しますので、切れてしまわないように気をつけます。
電圧を測ってみました。大体のセルが4V前後を示していますが、2,3本のセルが少し高い4.2V程度を示していました。
おそらく、これらのセルが充電終了電圧のため、すぐ充電は終了し、他のセルは電圧が低い為すぐ切れたのでしょう。
こういった場合は、セルを全て並列に繋ぎ、電荷移動の法則を利用して全セルの電圧を一定にします。
並列接続するときは、できるだけ熱量の大きい半田ごて(私は板金用80Wを使用しています)とフラックスを使用すると半田が乗りやすくいいと思います。迅速に作業をしないと、思わぬ事故につながる可能性があります。
大体一晩程度でOKですので、一晩置いて、あとは逆の手順で元の形にくみ上げて完成です。
次に、2,3回充放電を繰り返し、BBenchで測定したところ
[液晶輝度最大][CPU速度最大][省電力全てオフ]
で6時間程度持ちました。省電力を有効にすればもっと長くなるでしょう。
今回は、“全くセルを交換していない”訳ですが、6時間程度持つようになりました。
あまりセルがへたっていなかったということになりますね。
しかも、この大容量バッテリ+リブL2を使用した公式の連続稼働時間は約12時間なので、
・中古であること
・計測方法/省電力設定の違い
の2点を考慮すれば、十分な結果であったといえます。
※お約束ですが、リチウムイオンバッテリは大きなエネルギーをもった物体です。
もしもここに書いてあることを行っていかなる不利益が出たとしても、zazametaは責任を負いません。