NEC VALUESTAR VL300/Rのチップセット修理

投稿者: | 2011-04-01



NEC VALUESTAR VL300/Rのチップセット修理]]>

NEC VALUESTAR VL300/Rのチップセット修理

今回はNECのスリムデスクトップです。

前回、何台か同じような機種を2台ほど直しましたが、通電するが起動しないものでした。

(というか電源をつなぐとつきっぱなし)

今回のものは、電源を挿して、ボタンを押すと点くが、POSTしません。

 

まずはスペックを。

CPU:Intel Core2Duo E7200(Dual-core/2.53GHz/LGA775)

メモリ:4GB(2GBx2/標準2GB/スロット2/空き0/DDR2 DIMM)

HDD:320GB(SATA/3.5インチ)

チップセット:Nvidia GeForce 7100

OS:Windows Vista HomePremium

こんなところですね。量販店でよく見かけるタイプです。

 

所有者によると使用中にいきなり落ちてこうなったとのことです。

電源を付けてみるとやはりそうですね。前回と違い、高速点滅しているわけではないですが、点灯するだけでアクションはありません。

 

・・・。よく見ると、悪名高き(?)Nvidiaのシールがあるじゃぁありませんか。

調べるとNvidiaの統合チップのようです。不良はこいつでしょう。

 

さて、ばらしにかかりましょう。

まずは赤丸の中のレバーを矢印方向に動かし、ロックを解除します。

その後、橙丸の方向にカバーごとスライドさせ、ふたを外します。

 

外れました。

 

赤丸のねじ3個を外せば、HDDをマウンタごと取り外せます。

HDDは3.5インチSATAです。

 

外れた状態です。よく見ると、IDEもありますね。

 

キズつけるといけないので、メモリも外しておきます。

 

DDR2 DIMM 2GBが2枚搭載されています。

元々は2GBのモデルですが、以前増設しているようです。

純正モジュール(hynix)

 

増設モジュール(Transcend)

 

では、さらにバラします。

ここのねじを外し、金具を1本外します。

 

次にCPUクーラを外します。

CPUです。Core2Duo E7200 2.53GHz/3MB/1066ですね。

 

次に、電源ユニットなどから伸びて、マザーボードに接続される線をすべて抜きます。

 

ここと

 

ここのねじを外し、

 

ここのねじを最後に外すことで、マザーボードをマザーボードマウンタごとスライドして外せます。

 

スライドします。

 

外れました。

 

こいつの下にチップセットがいます。かなりきついリテンションなので、基板にキズをつけないように外します。

 

こいつが元凶です。仕様表にはGeForceとありますが、統合チップセットなのでnForceになりますね。

刻印は実際NF-7100となっています。

 

さて、いつもどおりリフローしていきます。

まずフラックスを流し込みます。ベタベタです。

 

次に関係ない部分をアルミホイルで保護します。プラは特に溶けてしまうので、万全の対策をします。

 

焼きます。

 

焼けたら、放置して冷まします。大体冷めたところで、洗浄して乾燥させます。

 

グリスを塗って、ヒートシンクを戻します。

 

元に戻し、電源を入れると・・・きました。

 

これで暫くベンチマークを回していたのですが、ヒートシンクが非常に熱い。

大丈夫か不安です。というより、こういった故障が起こるということは大丈夫じゃないのでしょう。

冷却を強化します。

ファンを取り付けようと、ファンを探すと良いサイズのものがありました。

Socket370、Pentium3世代のCPUクーラです。こんなもので冷却出来てたんですな。前は。

 

このファンを外し、チップセットヒートシンクに無理やり取り付けます。

ファンの電源は電源ユニットの余っていたFDD電源より頂いています。

 

これで非常に冷えるようになりました。

少し騒音は増しましたが、延命のためには仕方ないでしょう。

 

それにしても、この機種は薄いです。

故障が多いのもうなずけますね。

カテゴリー: NEC

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