NEC VALUESTAR VL300/FDの修理]]>
NEC VALUESTAR VL300/FDの修理
薄~いです。ちょっとクセになりますね。薄いのは。
機種番号プレート。2代目Intelロゴは久しぶりな気がします。(正直、現行のロゴより、2代目がカッコ良いと思う。)
さて、今回も薄いPCです。
VL300シリーズは、薄いシリーズですが、どうもDualCore世代でない(Pentium4/CeleronD)タイプは
どうも電源ユニットがお亡くなりになって起動しないものが多いようです。
こいつも起動しないジャンクでヤフオクにて送料込み¥5000程度でした。
世代がLGA775であり、DDR2対応、そして2GB搭載してあり、DVDマルチ。
部品取りでもおいしいと判断し、購入してみました。
まずはスペックを確認です。
CPU:Intel CeleronD 346 3.06GHz(Single-Core/LGA775)
RAM:1GBx2(DDR2 DIMM/最大2GB)
HDD:なし
光学:DVDスーパーマルチ(IDE)
OS:Microsoft WindowsXP HomeEdition(COA付でした)
なかなかいい感じですね。
CeleronD 346が、プロセスルール90nmなのがちょっとアレですが。
とにかく、動作確認します。
電源を差し込むと、勝手に電源ランプが点灯し、超高速点滅します。
調べると、電源ユニットの不良でこの不良が多発しているようです。とりあえず開けてみましょう。
後ろのレバー2つをスライドさせると、上カバーをはずすことが出来ます。
カバーごとスライド。
そのまま持ち上げると、外れました。
またまた、数箇所ネジを外してM/Bを外します。
CPUはこんなものです。CeleronD 346 (3.06GHz/FSB 533/L2-256KB/90nm)
M/Bは目視では異常は発見できませんでした。
強いて言うなら、USB端子が1つもげていることでしょうか。
実用には問題ありませんので、放置しましょう。
M/Bに問題がないということは、恐らく電源ユニットでしょう。
開けてみましょう。これが電源ユニットです。小さいですね。
Tigerの電源です。メーカー製にはよく入っていますね。Tigerは。
190Wのタイプですね。CeleronDでは、容量が少ない気もしますが。
ネジをいくつか外し、ふたを外します。
上の基板が外れました。電源ユニットは非常に危険なので、細心の注意を払って下さい。
下手すると、死ねます。(笑)
おっ、早速ありますね。コンデンサが吹いてます。発熱源のFETのこんなに近くに置けば、吹くでしょう。
とにかく出さないことにはお話になりませんので、箱から出しました。
今回交換することにしたコンデンサは、
・6.3V 2200uF x2
・16V 470uF x2
です。ちなみに使用してあるコンデンサはすべて台湾のJamiconでした。
日本のメーカー製PCがこんな品質ですから、悲しくなります。
さて、コンデンサですが、交換用コンデンサを購入しようにも、通販しか手が無いため、
今回はジャンクから引き抜いたコンデンサで対応しましょう。
まず470uFから。こういった場合、容量があっていて、電圧はもとより高いものであれば問題ありません。
これまた安物、TEAPOの16V 470uFなコンデンサですが、もともとジャンク、これで行きましょう。
次に、6.3V 2200uFのコンデンサです。6.3Vが無かったので、25Vのものです。
2本使用するので本来は同じものがよいですが、これしかなかったので使用しましょう。
Rubyconのものと、ELNAのものです。両方メジャーなものですね。
もともとついていた吹いているコンデンサを半田ごてで抜いていき、新しいものを半田付けします。
抜いたコンデンサです。見事に吹いて死亡していますね。やだやだ。
交換後です。吹いてないだけで、こんなにも見た目がよいですね。
さてさて、逆の手順で戻していきます。
トランスの部分が、シールの下にネジ止めしてあったため多少見苦しいですが、閉めれば見えないのでいいでしょう。
これで仮組みし、電源を入れると・・・
NECロゴです。OKのようですね。
適当なHDDを取り付け、WindowsXPをインストールします。
いい感じに出来ました。
ちょいとファンの音がやかましいですが、動作は意外とさくさくです。
このグレードのPCがお安いとは、いい時代になりましたね。