久しぶりのネタは、流行りのミニPCです。
流行りのアレを買いました。
Beelink Mini S12 Proです。
CPU:Intel N100(12th Gen) 4C/4T MAX 3.4GHz
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:500GB M.2 SSD
光学:非搭載
拡張:2.5インチ SATA x1
OS:Microsoft Windows11 Pro(!)
これで2.5万円以下で購入できます。OS代はどこへ・・・というレベル。
ミニPCは以前も流行った時期がありましたが(ノートだとUMPCとか)、Atomが激遅かつ
SSDがまだ主流の時代ではなくHDDかeMMCだったのでこれまた激遅でした。
その思い出から、ちょっと避けていましたがN100は速い!!という噂で買っちゃいました。
中身は必要最小限。
きれいに詰めてあるので、小さい箱ですがいっぱい入っています。
本体、ACアダプタ、HDMIケーブル2本、ビス類、説明書だけです。
見た目はこんな感じ。
高級感は当然ありませんが、安っぽいってほどでもないです。安いけどナリって感じ。
フロントパネルにはUSB3x2、3.5Φイヤホンジャック、電源スイッチがあります。
構造的にマザーボードが逆装着のようで、USBポートが上下逆向きです。差し込む際は注意です。
サイドは左右ともに通気口です。こちらは左サイド。
右サイドも通気孔です。
背面です。
背面はかなり充実した端子内容となっています。
USB3x2、有線LAN(1Gb)、HDMIx2、DC IN です。通気孔もありますね。
裏面には通気孔はありません。分解時は裏からアクセスする仕様です。
さて、とりあえず起動してみます。
Windows11がプリインストールされているので、そのまま起動します。
本当にProですね。なんてこったい。
無事起動することも確認できたので、OSをクリーンインストールします。
中華モノの儀礼(?)おまじないみたいなもんです。ハードウェア的にバックドア仕込まれていたら仕方ないですが、気持ち悪いのでソフトウェアは可能な限り入れ直します。
ただし、ドライバ類は先にバックアップを取っておきます。
この機体の場合は、Cドライブ直下のDriverフォルダとPower_On_and_WOLフォルダをバックアップしておきます。(ドライバ自体はDriverフォルダだけで大丈夫です。)
BIOS…じゃなくてUEFI画面も紹介しておきます。
Mainタブです。システム自体はAMIです。
Advancedタブ。
Chipsetタブ。
Securityタブ。
Bootタブ。
Save&Exitタブです。
Windows11のインストール自体は割愛します。
が、クリーンインストールするとLANのドライバがない状態で、初期セットアップでオンラインにしろと言われるので困ってしまいます。USB-LANでオンラインにするか、コマンドでオフラインセットアップしましょう。
Windowsインストール後のドライバ当てでは、ほとんどのドライバがインストーラを持っていないものなのでデバイスマネージャから順番にinfを探して当てていきます。
一応、うちの個体では全てのデバイスに当たりました。
入れ直しても普通にライセンス認証は通りました。
Windowsも入れ直したところで、色々と見ていきます。
まずはCPU。Intel N100、TDPは驚異の6W。
WindowsUpdateが走ってブラウジングしたり、4K動画をブラウザで見たりするとすぐ100%に張り付きますが、100%でも操作不能に遅くならないのは凄いです。Atomだったら…想像もしたくない。
メインボードです。
AZW MINI S と表記され、一応オリジナルなデータになっています。
メモリです。
SPDを読んでも、モジュール、チップともにメーカーデータは入っていません。
まぁ値段が値段なので、なにかから剥がしたチップを再利用とか、選別落ちとかでも驚きませんし、そうだったところでなんとも思いません。安いのでOKです。
続いてストレージです。こちらも面白いです。
512GB SSD という名前の 512GBのSSDです。
メーカーもモデルもわかりませんが、SMART項目が少なくて笑えます。
あと詳細に確認はしていませんが、温度項目は固定されている気がします(笑)。永遠の摂氏36度です。※2023/09/22追記:本日40度表示を確認しました。一応温度計は固定値ではないようです。
一応ベンチ回してみました。
続いて、せっかくなので分解します。赤丸のプラスビス4本を外せば裏蓋が外れます。
フラットケーブルが繋がっているので、切らないように注意して外します。
外れました。
本体側です。NVMEには例の無名SSDが装着されています。
メモリにも無名の16GB DDR4-3200メモリが装着されています。どちらも交換可能です。
基板の端の方に実装されているのがIntelの無線チップ、AX101D2Wです。
仕様を見るとWifi-6対応のようですね。本当にこれ原価どうなってるんだろうか?
メモリを外してみました。
AZW 16G DDR4 230707 C (16GB DDR4-3200 SODIMM )
SSDはこんな感じでした。
AZW 512G M.2280 NVME 230712 P (512GB NVME SSD)
先程外した蓋側には、2.5インチSATAを装着するスペースがあります。
せっかくなのでSSDを装着してみます。今回取り付けるのはその辺にあったこれ。
Intel SSD DC S3520 SSDSC2BB960G7R (SATA 2.5inch 960GB )
蓋についているカバーを外して装着します。ネジは付属のものを使用します。
取り付けて起動してみると、普通に認識しました(当然)
これでSMBサーバを立ててファイルサーバにしてみましたが、めっちゃ快適ですね。
TDP 6WのCPUとは思えない。静かだし、省電力だし、SSDのお陰でHDDより速い。
同時アクセスしてもストレージより先にギガビットイーサの限界が来るみたいです。
先日自宅サーバで稼働していたApacheのhttpサーバをロリポップレンタルサーバに移行したので、ウチのサーバはただのうるさいファイルサーバ。これを機に、こいつをファイルサーバにすることに。
まずはサーバ用モニタがHDMIじゃなくてD-Subしかついていない15インチスクエアモニタなのでこいつを用意。
ノーブランド HDMI to D-subアダプタ 500円くらい
続いて、ウチの環境ではサーバはLANが2ポート必要なのでこいつを用意。
無線を使用しても良かったのですが、宗教上の理由で基本的に有線じゃないと落ち着かないのです。
BUFFALO LUA4-U3-AGTE-WH 1,500円くらい
ワットチェッカーを持っていないので、どれくらいの消費電力になったのかはわかりませんが、来月の電気代の請求を見れば多少は分かるかもしれませんね。
あとは耐久性がどれくらいなのか、見ものですね。