久々のカメラネタです。
なんとなく、一眼レフのサブ機が欲しくなりRX100をポチッとしてしまいました。
もちろん正常動作しないジャンク品ですが、結論から言えばはんだ付けさえ出来れば修理は難しくありません。
DSC-RX100といえば、2012年発売ですのでこの記事を書いている時点ですでに11年前の機種。
数年前まで普通に新品が売られていたのも驚きですが、更に驚くべきは「後継機種が発売されてもそのままRX100は販売継続された」といったところでしょうか。ある意味完成されているということなんですかね。
さて、こちらが今回購入した機体。ぱっと見はキレイですが、いい感じにくたびれています。
定番の液晶のコーティングハゲが中央にあります。
このコーティングハゲは、純正の保護フィルム的なものを剥がせばきれいになりますので気にしません。なお剥がしたあとはガラスフィルムの貼り付けを推奨します。
普通に凹みもあり、落下させたこともあるようですね。
さて、通電チェックしてみます。この機種はバッテリチャージャーが無くてもmicroUSBで充電できるのでジャンカーには優しいですね。
しっかりと「電源を入れなおしてください」のメッセージが表示されます。
レンズの動きもなんだかおかしい感じです。しかし黒ウィンドウの周りを見る限りでは映像は写っているようですので受像素子は生きているようですね。
分解していきます。底面のビスをすべて外します。
ビスを外すと、底面のプラスチックカバーが取り外せます。
このまま写真右側にあるスピーカー(赤黒の線がつながっているもの)を取り外します。
あとは本体側面のビスを2箇所と
反対側の側面のビスも2箇所。端子の蓋をめくったところにあるビスは外さなくてもいいです。
これで本体が分解できます。
赤で囲った2箇所が、液晶とボタン類のフレキシブルケーブルなので切らないように外します。
あとはレンズユニットにつながるフレキシブルケーブル3箇所を取り外せば、レンズユニットが取り出せます。
表面。
ここをよく見てください。画像中央のフレキシブルケーブルの折り返し部分に、縦線が入っています。
ここが断線部分で、この画像のものは完全に断線しています。軽症だと切れかけ状態になるので、よくネットで書かれている「カバーを開けて浮かせたりすると治る」などは基本的にすべてこれが原因です。
治すには断線箇所をバイパスするか、フレキシブルケーブルの交換です。
どう考えてもバイパスするには細かすぎるので、フレキシブルケーブルを交換します。
こういうときはさすが中国。AliExpressで探したら出てきました。2,000円前後で購入できます。
これは各種コネクタやセンサーが予め装着されているフレキシブルケーブルですが、フレキシブルケーブル単体もあります。500円前後と格安ですが、ホットエアで剥がして張り替えるくらいの気概が必要なのでやめておいたほうが良いです。
分解して、新しいケーブルに交換していきます。
この駆動用モーターの部分だけがはんだ付けです。それ以外はコネクタですのでハンダは不要です。
レンズユニットから外しました。
あとは逆の手順で戻します。
フレキシブルケーブルの断線していた部分にテープを貼り付け、折れにくくしてやると次故障しにくいと思います。私はカプトンテープを貼り付けて軽く折る程度に収めておきました。
ちなみにRX100はしっかり復活しました。特に再発はなく、原因はこのフレキシブルケーブルで間違いなかったようです。
ちなみにRX100はファームウェアアップデートも出ており、アップデートすると別のカメラのようにレンズ駆動音が静かになります。手ブレ補正の暴走の症状等もこのファームウェアアップデートで治る場合があります。お試しください。
これはすごい!
フレキの交換、修復はホンマ大変。
Ali Express で手に入るんもナンデヤって感じですねー
こんにちは
フレキはジャンク修理において一番難儀する部分ですね。
昔のフレキならばなんとかバイパス処理で修復できるものもありましたが、最近は細かすぎて難しいです。
今回はフレキを交換しただけですから、大したことはしていません。
中華で作られているということは、すなわちよく壊れるということでしょうね。