DELL Inspiron1720のグラフィックチップ修理等
さて、今回はDELLの大きなノートパソコンの修理です。
こちらの機種、17インチ液晶搭載のいわゆる「デスクノート」です。
鬼のようなサイズです。大きくて持ち運びには適しません。
スペックはこんな感じ。
CPU:Intel Core2Duo T7100(1.8GHz)
メモリ:2GB(DDR2-SODIMM)
HDD:なし(2.5インチ/SATA)
チップセット:Intel 965PM + Nvidia GeForce 8600M GT 256MB
液晶:17インチワイド光沢(WUXGA/1920×1200)
光学:DVDスーパーマルチ
無線:802.11a/b/g
なかなかに高スペックですね。
もちろん、故障は例の如く、グラフィックチップの気がしますのでリフローコースですね。
開いたところはこんな感じです。
Centrinoロゴがあります。
機種はここに印刷されています。
キーボードはこんな感じ。アームレストが広いですね。
裏返すとこんな感じです。
橙:mini-PCIEスロット(無線関係)
黄:メモリスロット
緑:HDD
で、症状はといいますと、「電源が入らないことが多い」だそうです。
入れてみると、一瞬で消えてしまいます。
長押ししたりいろいろ押し方を変えてみると、立ち上がりました。
起動したうちに仕様を見てみます。CPUですね。
メモリは2GBです。
GeForce搭載です。しかもディスプレイが最高です。解像度が高いことは正義!!
・・・おっと、熱くなりすぎました
ここまでで突然落ちてしまいましたので、分解していきます。
このふたを開けると・・・。
無線LAN関係ですね。Mini-PCIEが3スロットもあります。アンテナも上部のプラチューブのような
場所に押し込んでありますので、増設が簡単にできます。すごい仕様ですね。
続いてメモリスロットです。DELLお得意の、本体裏に1スロット、キーボード裏に1スロットの感じがします。
純正で刺さっていたと思われるメモリです。PC2-5300S DDR2 SODIMM 1GB サムスンチップですね。
続いてHDD部を開けてみます。なんと、2台搭載できる仕様です。
もちろん、コネクタとマウンタがないと搭載できませんが。
純正のコネクタとマウンタです。
さて、本格的に分解していきます。まずは裏から見えるねじをすべて外します。
続いて、キーボード上部のパネルを外します。べりっとはがせます。ツメで固定されているだけです。
3カ所のねじを外します。
続いてキーボード自体を矢印の方向にずらします。
するとずれてこんな感じに下部に隙間が空きます。
キーボードがフラットケーブルではなく、差し込み式コネクタのようなもので繋がっています。
珍しいですね。
これでキーボードが外れました。
ここにDELLのお家芸、キーボード裏メモリがあります。(HPもあるからお家芸では・・・)
こちらはhynixチップですね。PC2-5300S DDR2 SODIMM 1GB
そして、裏の無線アンテナやディスプレイから出ているディスプレイ接続ケーブルなどを取り外し、
液晶部を取り外します。
これで何カ所かのねじを外すと、アームレストが外れ、メインボードが見えます。
こんな配置です。
橙:グラフィックチップ(ボード)
黄:CPU
赤:チップセット
グラフィックはメインボード直付けではなく、ボード式になっているので、部品さえ入手できれば
交換も可能です。ちなみに、外す際に星形ドライバが必要です。
ヒートシンクを外した状態です。これをいつも通りにリフローします。
リフロー後、仮組みにて動作確認します。POSTしました。
さて、このまま戻したのでは芸がないので、マウンタを購入。
かなり値段が下がり、購入しやすくなったSSDを導入します。
Intel 330Series 60GB ¥5000程度
まずはコネクタを取り付けます。
マウンタにはめ込み、金具ごと取り付けます。なんだかいい眺めですね。
あとはWin7評価版をインストールしてみました。なかなか良い感じです。
気づいた方もいるかもしれませんが、ドライブをついでにBDROMドライブに換装しています。
結局いくら使ったのか・・・。
本体 7000円
光学 5000円
SSD 5000円
マウンタ 3000円
BTモジュール 2000円
合計 22000円
・・・ちょっとやり過ぎたかも。