SANYO ポータブルDVDプレイヤー DVD-HP70Tの修理

投稿者: | 2011-02-15



SANYO ポータブルDVDプレイヤー DVD-HP70Tの修理]]>

SANYO ポータブルDVDプレイヤー DVD-HP70Tの修理

 

こんな感じの液晶つきDVDプレイヤーです。

 

ふらふらっと、行きつけのリサイクルショップに寄ったら、仲良くして頂いている一人の方が

「私物なんだけど、これバックライトつかないから、あげるよ」

というわけで、頂きました。

 

実は、付属品も全部そろっており、非常に状態の良いもので嬉しくも申し訳なく思いつつ、帰りました。

これはキャリングポーチですね。付属品をすべてこの中に入れられます。というか、このまま頂いてきました。

 

取扱説明書。

 

中身すべて。バッテリーや外付けチューナなど盛りだくさんです。

 

まずは動作確認ですね。電源を入れると、確かにバックライトがつきません。うっすら見えています。

 

では、早速分解しましょう。四隅+上中央のねじを外すと、枠が外れます が、

液晶に両面テープのようなものでくっついているため、慎重にはがして下さい。

枠はアルミ製なので折れはしませんが、ぐにゃぐにゃになって悲しくなるかもしれません。

ちなみに、黄色の丸のねじは取らなくて良いです。ヒンジ固定用ですかね。黄色は。

 

取れました。次は液晶も外しますか。

液晶も両面テープでガチガチに止まっていますが、ノートPCと違い、

太くて丈夫っぽい液晶ユニットなので意外と力を入れても大丈夫かも。

 

外れました。最悪なことに、半田ごてが無いと、この状態にできません。

液晶から伸びている3本の線(インバータ用配線2本+GND1本)は、コネクタでなくすべて半田付けです。

中華クオリティかも。(右:直付けの図)

 

見た感じ、これがインバータですね。PCでも見覚えのある感じです。

 

こちらは液晶のフレキが繋がっている上に、インバータもここに繋がっているので、

どうも小基板的なものでしょうか。

 

このあたりのシルク印刷を見ると、一応“5V” “GND” “9V”と書いてあります。

インバータへの供給用ですね。テスターを当ててみましたが、大体合ってる電圧でした。残念。

ということは、ここまでは正常なのですから、インバータ不良orCCFL(冷陰極管)不良でしょうか。CCFLだと面倒だなぁ。

 

とにかく、問題を切り分けなければ、始まりません。

このインバータに、別のCCFLをつないで見ます。ジャンクノートから外した液晶です。

液晶自体はホワイトアウトするので使い物になりません。

 

電源を入れても、つきません。インバータ不良かも。でも、ひょっとすると、CCFLが違うからかも。

 

というわけで、今度はCCFLを検証しましょう。

もうどうなっても良いノートPCのインバータを使うために、本体ごと使用します。(SHARP Mebius PC-MN-360-X16)

液晶は割れていてすでに取り外していますので、つないで電源を入れれば、つくはずです。

こんな感じ。通電中はインバータには触れないようにしないと、お陀仏です。気をつけて。

 

この状態で電源を入れると・・・ おぉ、つきました。どうもインバータ不良ですね。

(左:電源OFF  右:電源ON。ランプで分かるでしょうか。)

 

という訳で、代用インバータを探すのも面倒、というか、ここにあるじゃないか。

ただ心配なのは、テスターで計測すると、PCでは15Vほど印加されていますが、DVDPでは10V程度しかかかっていないことですね。

とりあえずつないで見ますか。

 

ピンを解析(っていっても4本ですが)したら、4本の線の左から

5V 12V+ ? GND

になっているようです。

12VとGNDだけでは、点灯しません。恐らく5Vは輝度調節用です。

 

これで仮組みして、点灯させると・・・

おぉ、点灯しました。意外とやりますな。インバータ。

 

というわけで、1度液晶信号もつないで検証。

・・・。勝った。

 

 

 

次なる問題は、インバータの長さが違い、入らないことです。

 

ここはムチャして、基板のパターンを見て通っていないところを削り、末端のコネクタ部を基板ごと折って、

他のところに半田付けして対応しました。

元と同じ状態(表向き)だとコンデンサが邪魔して収まらないので、裏返して埋め込みます。

ただし、枠はアルミなのでしっかり絶縁します。

テープでグルグル。これでOKです。

 

あとは、逆の手順で組み立てて、終了ですね。

組み立てました。一通りのことをしてみましたが、異常発熱も無くいい感じです。

 

ただ、別機種のものを無理して埋めたので、少し左側が浮きました。

まぁぱっと見分からないので、スルーしましょう。(うしろに薬局のカエルが・・・。)

 

このプレイヤー、アナログTVチューナがついてます。

発売時は割とハイエンドっぽいですね。

リモコンも、早送りボタンが導電性素材がはげて効かなかったので

アルミホイルを接着して補修しました。

すべて完成です。

 

 

いやぁ、予想以上にとんとん拍子に事が進んで驚きました。

ただ、やっぱりインバータを扱うのは相変わらずビクビクしながらやってます。

冗談ですまないレベルなので。

 

おわりに、このような機会を与えて頂きましたリサイクルショップ店員K様、有難う御座いました。

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