Apple iBook G3(通称:ハンペン) <3個イチ>

投稿者: | 2010-12-28

Apple iBook G3(通称:ハンペン)の3個イチ

3台ありますw

今度はMacネタです。

何かいいものは無いものかと、オークションを徘徊していたら、終了間際のiBookG3が。

本体のみ3000円程度だったので、細かいことを気にせず入札。

そのまま落ちてしまいました。

きたままの状態。天板は傷多いです。黄色いのはカメラのホワイトバランスです。ホントは真っ白ですよ。

開けた状態です。まぁ割と綺麗なほうではないでしょうか。

ただトラックパッド周りがテカテカで若干操作しづらいです。

iBook G3 PowerPC750CX 500MHz/64MB/12inch/8MBVRAM (DualUSB)

まずはACアダプタを確保しないことには始まりません。

でも、iBookのアダプタは特殊で、しかも故障しやすい為高額です。

調べてみると皆さんそれぞれ工夫されているようです。

まずは電圧の合うものということで、24Vのアダプタを探すと、ありました。

EPSONのスキャナのものです。24V 0.8A

端子は、φ2.5ステレオミニプラグです。探したらありました。被服をとって、使用します。

調べたところ、極性はこうなっています。

本来は?の端子を利用してバッテリ充電の状態を示すLEDを点灯させているようですが、

今回は通電していればいいので省きます。この通りに接続でOKです。

半田付け→仮止めです。

こいつで電源をいれると・・・立ち上がりました。

うむ、システムがないと。当然ですね。

説明だと、80GBのHDDが内臓されているが、故障しているとのこと。開腹コースですね。

iBookは、開けづらいことに定評のあるノートの一つで、指折り3本に入るのではないでしょうか。

開けづらい、というより “面倒”ですかね。

まずはどうあれ分解していきます。分解するに当たって、六角レンチが必要です。

まずボトムカバーを外していきます。

赤丸が六角です。橙丸はゴム脚がついていますが、剥がすとその下にプラスネジがあります。全部外してください。

ここにもネジがあります。プラスですが、場所が場所でなめやすいので気をつけて下さい。

これでカバーを外す準備ができました。ここからが鬼門です。

すべての部分が内側のツメで固定されています。バッテリー付近からきっかけを作り、

そこから薄いプラスチック版のようなもの

(iBookよりやわらかく、ねばりのあるもの。DVDケースなど良いんじゃないでしょうか)で

隙間に差し込んでバキバキ開けていきます。音は凄いですが意外と壊れないので

“大胆かつ繊細”に。あいてきました。

ボトムカバーを外すと、シールド版が出てきます。

とにかく、見えるネジを外し、シールドをつなぐアルミテープ、右下のテープ3箇所を外せば、シールドを外すことができます。

シールドを外したら、今度は表です。

画面を起こし、赤丸のロックをマイナスドライバーで外し、橙丸のロックを外しつつキーボードを持ち上げます。

外れました。まだキーボードはつながっています。赤丸のネジを外すと、メモリスロットが見えます。

メモリはPC100/133 SODIMMですね。この機体には何も刺さっていなかったので256MBをとりあえず挿しました。

分解する際、いやがらせとしか思えないものです。この磁石の下に、ネジがあります。コレも外します。

どんだけ分解させたくないんだ・・・。

気を取り直して、分解です。

このシールを剥がすと、下にネジがあります。(ネジが外れまくっているのは写真の順番の関係です)

ここのねじも外してくださいね。

これでやっとでアームレスト系が外せます。こちらも“大胆かつ繊細”に。

またまたシールドがあるので、見えるネジを全部外して剥がします。

やっと見えました。HDDです。

普通の2.5インチIDE 日立Travelsterですね。Appleロゴがないあたり、非純正ですね。

こいつを交換して、逆の手順で元に戻し、完成です。

・・・ここで終わる筈だったのですが、なんと。

このiBook、落ちまくります。やたらと。コレでは困りますね。どうもスーパーキャパシタが原因とか、

いろいろ原因といわれるものがあり、修理確立は低いようです。

てなわけで、オークションでまた入札していたら、2台も落ちてしまいました。

iBook G3 PowerPC 600MHz/620MB/60GB/8MBVRAM (Late2001)(画面乱れる・OS10.1リカバリ付)

iBook G3 PowerPC 700MHz/368MB/20GB/16MBVRAM (16 VRAM)(画面乱れる・OS10.4ディスク付)

ですね。両方画面乱れます。この機種には特有の症状ですね。

一部では圧縮法というもので直しているようですが、

つまりは半田割れ、BGAの半田が割れて正常に機能しなくなっているだけのことです。

半田割れといったら、フラックス+ヒートガンでリフローするのが正攻法でしょう。

またまた分解、グラフィックまでたどり着きます。

(写真を撮り忘れていて、ほぼ500MHzのものですが基本は同じです。)

ロジックボード(PC/ATでいうマザーボード)単体です。

堂々とIBMのロゴを掲げるのはPowerPCプロセッサです。

IBMなんですね。作ってるのは。

これはサブチップでしょうか。(PC/ATでいうチップセット?)

4371A3とありますが、訳わかりません。まぁいいでしょう。

裏返すと、オンボードメモリ、各種チップ、そして問題のグラフィックがあります。

なんでヒートシンクつけなかったんでしょうか。熱伝導シートを張って、シールドにくっつけてあるだけです。

これじゃぁ半田割れも起こるでしょうな。

500MHz/600MHzのモデルは、このRageMobility(8MB)というチップが積んであります。

このチップは割と割れないようです。

問題は、700MHz~のMobility Radeonを積んだモデルです。

こいつは性能がアップした分、熱を持つため、よく割れるようです。

表面のシートは剥がしていません。(コレは実物、700MHzの写真です)

いつものように、フラックスをビンから流し込み、ヒートガンでこんがり焼き上げます。

長めに、30秒ほど焼いてみました。

仮組みで見てみると、大丈夫そうですね。

最後に、綺麗なものを集めて3個イチ。

700MHzは完全復活しましたが、600MHzはというと、

トラックパッド不良(ロジック側)だったためマウス運用する気にもなれず、放置しています。

とにかく、3台のなかで一番綺麗なパーツを集めて1台くみ上げました。

(筐体全般:600MHzから ロジック:700MHzから メモリ:600MHzから 液晶:700MHzから キーボード:600MHzから)

700MHzに付属してきたOSをインストールし、完成です。

メモリは、600MHzについていたものですね。

最後に、表のりんごマークです。液晶のバックライトが透過する仕組みで、うっすら光ります。かっこいい!

とまぁ、結局最初に買った1台はなんだったんだ、という意見もあるかと思いますが、

そこは気にしない方向でお願いします。

今更G3買ってどうすんだ?俺・・・。

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