TOSHIBA dynabook TX/66Eのメインボード修理
比較的高性能、かつWindows7も快適に使えそうな機種です。
ただこの機種、曰く付きでして。とりあえずスペックです。
CPU:Core2Duo T7250 (Dual-core/2.0GHz)
メモリ:2GB(DDR2 SODIMM 1GBx2/スロット2/最大4GB)
HDD:120GB(2.5インチSATA)
液晶:15.4インチグレア(WXGA/1280x800)
チップセット:Intel 965GME
光学:DVDスーパーマルチ
OS:WindowsVista HomePremium
とまぁ、まだまだ現役スペックですね。ただ、この年代の東芝ノートは、問題があります。
① 原因不明のフリーズが発生するようになる
② フリーズの頻度が多くなってくる
③ ACアダプタをつなぐと起動しなくなる(=バッテリなら問題なく駆動する)
④ バッテリでも起動しなくなる
といった具合に、どんどん悪化していきます。どう考えてもリコールものだと思うのですが・・・。
今回の機体は、③まで進行している、割と末期状態のものです。ACでは全く起動しません。この通り。
バッテリで起動すれば。OKです。
分解していきます。
機種シールです。この付近の機種買った方は本当に気の毒。Vistaは重いし、メインボードは死ぬし。
HDDはこんなのが付いていました。HGST 5K250-120(120GB/2.5インチ/SATA/5400rpm)
どんどんばらしていきます。
光学です。UJ-850(ATAPI)
今度はひっくり返します。
キーボード上部のバーを外し
キーボードも外します。
さらに液晶部分を外します。
ねじを外し、アームレスト部を外します。
この機種の修理は至ってシンプルです。こいつを交換するだけ。
NECトーキン製のプロートライザ 0E128です。簡単に言うとでかい平滑コンデンサらしい。
ちなみに調べたらAmazonにも売っていました。980円。びっくりです。
ただ購入して直そうかとも思いましたが、おもしろくも何ともないので物色。良い物がありました。
Sony Playstation3 40GBの基板です。プレステ3パソコンを作ったときの残骸ですね。
よく見るとプロートライザが付いていますので、はがして使用します。ジャンクをジャンクで直す感じ。
外したプロートライザ。0E128で同じ物です。ヒートガンで外しました。
1つ付ければ直ると思いますが、おそらくまた同じことになる可能性が高いので2つ並列にします。
かなり見た目が悪いですが、見えませんのでOKです。絶縁に使用しているテープはセロテープではなく、電気絶縁用のポリイミドテープです。
・・・ちょっと荒っぽいですね。見た目が。
さて、仮組みして確認します。OKですね。バッテリは手前に置いてありますので、ACでの駆動です。
逆の手順で元に戻します。
もう一度確認します。OKです。
DtoDが残っていますので、最後にリカバリします。東芝は基本的に「0」キーを押したままにし、Dynabookが表示されたら離します。
リカバリ中。
フリーズすることもなく、リカバリ完了です。おわり。